【五十肩】

 

「左の肩が痛くて、もう3ヶ月も整形外科や整骨院に通っているのに治りません。右ばかりを使うので右肩まで痛くなって困っています」

 

という40代後半の男性が当研究室に来られました。

 

  

診ると、左肩はすでに可動域制限があり、服の脱ぎ着にも一苦労の様です。。

 

右肩は外転90度近くで痛みが出て、「もうこれ以上は痛いので挙げたくない」との事。

 

なかなか治らないのは、原因が他にあるからでは?と思い、首を触診しました。

 

筋緊張が著しく、私としては「肩よりも首が心配」と伝えました。

 

 

 

早速、治療を開始しようとしたところ、患者さんから

 

「1ヶ月くらい通ったら治りますか?」

 

と言われました。

 

私が、

 

「今日治って帰ってもらおうと思っていますけど」

 

と答えると

 

「えーー!」

 

と声をあげて驚かれました。

 

私は笑いながら

 

「今日治るとは言っていませんよ。治すつもりで精一杯やります」

 

と付け加えました。

 

 

鍼灸療法、頚椎矯正をした後、肩の可動域訓練を加えて、施術終了。

 

残念ながら初日では治らず、1週間後に2回目の施術を行い「手応え」を得ましたが、念のため次までの予約を入れてもらいました。

 

3回目の治療にて。

 

左肩の可動域制限、疼痛は消失し、右肩の痛みも感じないとの事だったので、肩の治療は行わず、気になっていた首回りを中心に「健康増進のための治療」を行いました。

 

「3ヶ月も通って治らなかったのに2回で治るなんて信じられません。明日はゴルフに行くので皆んなに言って回ります」

 

と満面の笑顔でお帰りになりました。