【20年ぶりの正座】

 

 

右肩の痛みを主訴に来院した81歳女性の患者さん。

 

治療中、「膝はもう諦めているんですよ、歳ですから」と力ない声で一言。

 

気になったので、右肩の治療が終わった後、患者さんの膝に手をあて、徒手療法を5分ほど行いました。

 

手を離して「さあ座ってみましょう」と促したところ、患者さんはゆっくり正座。

 

 

「信じられない…」と驚木の様子。同伴してきていた娘さんも駆け寄ってきて「奇跡!」とお二人で喜んでいらっしゃいました。

 

後からお聞きすると、なんと20年ぶりに正座ができたそうです。

 

 

 

「今年は夫の初盆、これで正座してお仏壇の前に座れます。嬉しい」と患者さんがしみじみお話になるのを聞き、私も治療家として感無量でした。