【代表:村上公一の師匠】

 

私には、師匠が二人います。

 

一人は医学博士のインテリ鍼灸師、もう一人は帝国陸軍上がりの柔道整復師、鍼灸師です。

 

 

インテリ師匠は、専門学校の講師でもあったのですが、教室に展示している骨模型で学生がふざけて遊んでいると「この模型は確かに今はプラスチックかもしれへん。でもな、元々は医学の為にと献体していただいた骨を型取って作ったものなんやで。君たちはそれを知ってやってんのか?」と言いながら涙を流すような人でした。

 

今は大学教授のこの師匠からは、鍼灸の理論的治療法は勿論、医療人として最も大切な「志」を教えていただきました。

 

 

陸軍師匠は、朝鮮半島で足を刺されて不自由になったこともあり、大陸や半島の人間に恐ろしく偏見を持った人物で、戦争の話と背の低い自分がいかに柔道が強かったかの話しかしない人でしたが、治療院は常に満員状態で、遠方からホテルに泊まり込んで通う患者さんがいるほどの凄腕の持ち主でした。

 

今は故人となったこの師匠からは、野戦病院でも通用する実践的治療法を教えていただきました。

 

 

治療家としての私は、全く路線の違う、この陰と陽のようなお二人によって出来ています。